逆日歩(ぎゃくひぶ)とは?

今回は「逆日歩(ぎゃくひぶ)」について解説します。権利確定日が明日に迫っています。つなぎ売りで株主優待取得を考えている方は、逆日歩を学んで想定外のコストを回避しましょう。

【逆日歩とは?】

逆日歩とは、空売りの際に発生することがある追加のコストのことです。

空売りは、投資家が証券会社から株を借りておこないます。制度信用銘柄の場合は、証券会社の中で差引して、不足した分を証券会社が証券金融会社から借入れています。

ただし、新規売建注文が増えた場合など、証券金融会社でも株式が不足することがあります。その場合、株式を保有している機関投資家などから、入札で決定した手数料を支払って株式を調達します。

その手数料が、逆日歩(品貸料)と呼ばれ、株式の借り手である売建をしている方が支払う必要があります。

 

【つなぎ売りで気をつけたい逆日歩】

新規売建注文が増え、証券金融会社が機関投資家などから手数料を支払って株式を調達した時、株式を借りて空売りしている投資家が支払うのが逆日歩です。

この新規売建は優待取得のつなぎ売りのために増える傾向があるので、注意が必要です。

一例として、今月優待が貰える[9861]吉野家ホールディングスで起きた事例をご紹介します。[9861]吉野家ホールディングスは、2月は100株保有で飲食券3,000円分がもらえるため、大変人気があります。

2016年2月24日には逆日歩が12円つきました。これに株数をかけると実際に支払う金額になります。飲食券3,000円分をもらうために、1,200円を支払うということになります。

現物買い手数料+信用売り手数料+信用売り貸株料+現渡し手数料=つなぎ売りのコストなので、これに逆日歩を加えたものが優待取得のためのコストとなります。そうすると実際に得られるものは思ったより少ないと感じるでしょう。

この逆日歩は注文する前に知ることはできないため、過去の傾向から逆日歩がつくかどうか予想するしかありません。

 

【逆日歩の日数の数え方】

ほかにも、逆日歩で気をつけたいことがあります。それは、逆日歩は営業日でカウントするのではないことです。受渡日と受渡日までの間に土曜日、日曜日、祝日を挟むとその日もカウントされてしまうということです。

一例として、[3196]ホットランドをご紹介します。この銘柄は12月の株主優待を取得するために、つなぎ売りが集中しました

受渡日は約定日12月26日から起算して4営業日目の12月29日です。この日に保有しているということで株主優待を貰えます。

このケースで問題だったのは株主優待の時期が年末だったことです。最短で売ろうとした場合、12月27日に返済注文は約定します。しかし、受渡日は約定日12月27日から起算して4営業日目の12月30日とはいきません。12月30日は土曜日だからです。

お気づきの方もいるかもしれませんが、ここから年末年始休業に入ります。2018年の取引開始日は1月4日からです。つまり受渡日は1月4日となり、逆日歩を6日間分支払わなければなりません

その結果、逆日歩が高額になり[3196]ホットランドは2017年12月26日に135円の逆日歩がつきました。これに株数をかけると実際に支払う金額になります。

もし、1,500円分の優待券を取得するために100株空売りしていたとすると、13,500円支払うことになってしまいました。これでは大赤字です。

 

【逆日歩がつかないようにするには?】

逆日歩がつくのは制度信用取引を利用して売建をおこなった場合です。一般信用取引の場合は、逆日歩はかかりません。

つなぎ売りについて解説した記事がありますので、株主優待取得に興味のある方はこちらで詳細をご確認ください。

株主優待をタダ取りできる「つなぎ売り」とは?

 

【まとめ】

  • 逆日歩とは、空売りの際に発生することがある追加のコスト
  • 逆日歩がつくことによって貰える優待以上の支払いが必要になる場合もある
  • 逆日歩がつくのは制度信用取引を利用して売建をおこなった場合。一般信用取引の場合は、逆日歩はかからない

 

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