東証一部昇格候補銘柄とは?

今回は「東証一部昇格候補銘柄」について解説いたします。一部昇格候補銘柄は優待や配当をもらいつつ、キャピタルゲインも稼ぎたい中長期投資家向けの銘柄です。

 

【東証一部昇格とは?】

東証一部昇格とは、東京証券取引所第一部へ上場することを意味します。一部昇格は正しくいうと「一部指定」と言いますが、言葉としては「一部昇格」がイメージしやすいと思っているのでこの記事では昇格と書いています。

東証一部へ上場するためには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。クリアするのは簡単ではありませんが、それゆえに一部上場はステータスの1つとして今も評価されています。

 

【なぜ東証一部昇格候補銘柄は上がるのか?】

東証一部昇格候補銘柄が上昇する理由は、一部上場した銘柄を買わなければいけない層がいるからです。

一部上場した銘柄はTOPIXという指数に組み入れられます。そうすると、TOPIXを指数にしている投資信託などは買い入れる必要が出てきます。その買い入れにより株価が上昇するのです。

また、一部上場により流動性が高まり、一部上場企業以外に投資できない機関投資家やファンドが投資することで、株価上昇が期待できます。

一例として昨年11月9日に東証一部指定された[9824]泉州電業を挙げます。[9824]泉州電業は2日、11月9日に一部銘柄に指定されることを発表しました。

これを受けて休み明けの6日は前日比20%値上がりし、3000円のストップ高となりました。翌7日の前場終了時点でも前日比7.67%値上がりの3230円しています。2日終値の2500円から計算すると実に29.2%の値上がりです。

 

【東証一部昇格の条件】

一部昇格基準は以下のようなものです。全てを網羅すると大変なので、ここでは基準が様々あるということだけ理解していただいいて、次の注目ポイントを御覧ください。また、市場変更(マザーズ市場またはジャスダック市場から)の時は、例えばジャスダック市場から一部昇格する時は時価総額250億円が条件というように、基準が異なる場合がありますがここでは割愛します。

(1)株主数(指定時見込み) 2,200人以上

(2)流通株式等(指定時見込み)

流通株式数 2万単位以上

流通株式時価総額 20億円以上

流通株式数(比率) 上場株券等の35%以上

(3)売買高 申請日の属する月の前の月以前3ヶ月間及びその前の3ヶ月間の月平均売買高が200単位以上

(4)時価総額(指定時見込み) 40億円以上

(5)純資産の額(指定時見込み) 連結純資産の額が10億円以上

(かつ単体純資産の額が負でないこと)

(6)利益の額又は時価総額

(利益の額については、連結経常利益金額に少数株主損益を加減) 次のa又はbのいずれかに適合すること

最近2年間の経常利益の合計5億円以上

時価総額が500億円以上
(最近1 年間における売上高が100 億円未満である場合を除く)

(7)虚偽記載又は不適正意見等

最近5年間の有価証券報告書等に「虚偽記載」なし

最近5年間「無限定適正」又は「除外事項を付した限定付適正」

次の(a)及び(b)に該当するものでないこと

(a)最近1年間の内部統制報告書に「評価結果を表明できない」旨の記載

(b)最近1年間の内部統制監査報告書に「意見の表明をしない」旨の記載

単元株式数(指定時見込み) 100株

 

【注目ポイント】

上に書いた通り、基準は多岐にわたります。これだけ多くの基準を逐一確認することは大変なので、特に注目したいポイントをお話します。

それは、「株主数」と「時価総額」です。この2つは一部昇格する上でネックになるポイントですが、企業によってある程度コントロールできる部分です。

そのため、企業から「一部昇格したい」というシグナルを確認することができる時があります。

 

【一部昇格のシグナル】

一部昇格のシグナルとなるのは、主に以下の2つです。

  • 株主優待の新設(拡充)
  • 立会外分売
  • 株式分割

どちらも企業が株主数を増やしたい時におこなう傾向があります。株主優待で考えていただければわかりやすいと思いますが、優待好きな個人投資家は多くいます。そんな中で優待を新設すれば優待目的に保有する株主が増えるということにつながります。この3つが適時開示された時は要注目です。

昨日紹介した[6904]原田工業は現在東証二部上場ですが、2月9日に株主優待新設を発表したことで候補に上がりました。

今日の行列銘柄 [6904]原田工業

 

【一部昇格候補投資法は万能か?】

ここまで読んでいただいた方の中には「一部昇格候補銘柄を買えば確実に儲かる」と感じた人もいるでしょう。しかし、投資の世界には100%ということはありません

一部昇格候補銘柄にもリスクはあります。それは、昇格発表と同時に大株主による売り出しが発表される場合です。そうすると、上昇する幅が抑えられるか、大幅下落する可能性もあります。

また、この投資法が周知されつつあるため、期待度の高い銘柄はすでに一部昇格狙いで買われている場合があります。そうすると、すでに高値圏にあることもあります。

しかし、ノーリスクというわけにはいきませんが、分かりやすい投資法で上手くいった時のリターンも大きいので、優待や配当をもらいつつ、キャピタルゲインも稼ぎたい中長期投資家向けの手法と言えます。

 

【まとめ】

  • 東証一部昇格候補銘柄が上昇する理由は、一部上場した銘柄を買わなければいけない層がいるから
  • 株主優待の新設(拡充)、立会外分売、株式分割の適時開示が出たら要注目
  • 確実に儲かるわけではないが、優待や配当をもらいつつ、キャピタルゲインも稼ぎたい中長期投資家向け

 

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